「立ち耳」 の手術方法

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立ち耳は1万人に1人いると言われていますが、症状が軽いケースまでカウントすると実際は更に多くいらっしゃいます☝️

欧米では、立ち耳(prominent ear)は醜いという認識があるため、手術を受ける際には耳が頭部に着くほど(正面からは耳が見えないほど)矯正する傾向があります。

反面、韓国や他のアジア圏では、正面から見えないほど頭部に着いた耳は「寝た耳」と呼ばれ、人相学的に好まれないだけでなく、証明写真が必要な旅券や運転免許証など、耳が正面から写らない写真は受け付けてくれないこともあります。美的感覚や文化の違いがあることがわかりますね。

さて、立ち耳は 対耳輪(たいじりん)と呼ばれるY字型の折れ曲がりが弱く、耳の表面が平坦で、 側頭部に対し垂直な状態です👂

矯正する手術方法は実に多様で、患者様の耳の状態や担当医の腕によってどのような方法を採用するかが決まります。

最も簡単な手術方法は、耳介の裏を糸で固定し軟骨を曲げる「Mustardé法」と呼ばれる方法で、1963年にMustardéによって発表されて以来、現在も立ち耳の代表的な手術方法として多くの病院で採用されています。

この方法は、耳の裏側を切開して耳介軟骨を露出させた後、糸で縫合し軟骨を曲げて固定することで、立っていた耳が収まるという原理です。

Mustardé法による立ち耳矯正

一部の病院では針の穴を4~8個ほど開けるだけの非切開手術を取り入れていますが、糸を利用した手術方法と原理は同じです👨‍⚕️

この手術方法が最も多く採用されている理由は、手術時間が短く簡単であるにも関わらず、ある程度の効果も期待できるからですが、致命的な欠点が一つだけあります。

それは「再発が多い」ということ。

手術後、6か月が経過しても再発しなければ大丈夫だと説明する病院もあるようですが、実際には2~3年後に再発し、パクチョルを訪ねて来られた患者様もいらっしゃいます。

短時間・簡単・安価と好条件を三拍子揃えて手術ができても、再発し再手術となってしまっては、結果的に時間も費用も心身のストレスも2倍になってしまいます。

他にも立ち耳の矯正には「Converse法」と呼ばれる軟骨に切開を加えて糸で固定する方法が用いられることがあります。

Converse法による立ち耳矯正

この方法で手術を行うと、切開した軟骨がそのままの形で維持され癒着するため、固定している糸が切れてしまっても再発しないというメリットがあります。

再発しないと聞くと一見、理想的な方法のように聞こえますが、この方法にもまた、致命的な欠点があります。

それは、切開した軟骨の断面が凸凹になり不自然な形になってしまうという点です。

更に厄介なことは、一度Converse法で凸凹になってしまった軟骨は、再手術を行っても元の状態に戻すことができないということです。

再発して元の状態に戻るだけであれば再手術も有効ですが、下手をすると二度と戻に戻せない状態になる危険性があるConverse法は、耳専門医の立場として、可能な限り選択しないことをお勧めします👨‍⚕️

Dr.パクチョルによる立ち耳の矯正手術は、軟骨に副作用が生じるでもなく、再発をするでもない、独自の方法で行われます。手術を検討されている方は、一度カウンセリングを受けてみてください^^