フェイスリフトで耳の形が変わる?

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“いつまでも若くありたい”

誰もが一度はそう願ったことがあるのではないでしょうか。
現代ではホームスキンケアや肌レーザー、美容整形手術など、様々なアンチエイジングが身近となり、実際の年齢に比べて若く見える方が多くなったように思います。

中でも、最も効果が高いとされているのは、皮膚を切開して“しわ” や “たるみ” を改善するをフェイスリフトです。特に若いころから美容に関心が高い方が、ホームケアやレーザーはもう効果がない、と感じ始める50代頃に、このフェイスリフトを行う傾向があります。

しかし、このフェイスリフトを行った後で、ある副作用のために、耳専門医のDr. パクチョルを訪ねて来られる方が増えているのです。一体、耳にどのような副作用が起こるのでしょうか?

まず、フェイスリフトには様々な方法が存在することを知っておきましょう。

1️⃣ 非切開: 糸リフト
2️⃣ 切開: 皮膚のみを引っ張る方法
3️⃣ 切開: 皮膚を引っ張りながら      SMAS筋膜を糸で引っ張る方法
4️⃣ 切開: 皮膚とSMAS筋膜を      同時に引っ張り縫合する方法
5️⃣ 切開: 皮膚とSMAS筋膜を分離し      別々に引っ張り縫合する方法

下にいくほど複雑な手術になりますが、効果は相対的に上がると見てよいでしょう。美容整形の技術は年々発展しており、過去に比べると減少したものの、副作用が完全にないというわけではありません。血種や感覚異常は現在でも比較的多く報告されている副作用の一つです。

1. 血種

手術後、手術部位に血が溜まり固まってしまう症状です。血種が生じないよう予防対策はとるられるものの、2-3%の割合で発生すると言われています。初期の段階で発見すれば、注射や縫合糸で血腫を掻き出すなどの処置を行うことが可能で、大事に至ることはありません。

2.感覚異常

他の様々な手術でも起こりうる副作用ですが、リフティングにおいても避けて通れないと言えます。切開した皮膚をのばして固定する過程で感覚神経が損傷し、痛みや違和感を感じるこの症状は通常、6か月程で回復するため心配の必要はないと言われています。

3.耳の変形 ‟ピクシーイヤー”

日本では聞き慣れなれませんが、西洋では「立ち耳」と並び、「ピクシーイヤー」は外見的に好まれない耳の形のため、矯正手術を行う方も多いとされています。

奇形という程ではないため、ピクシーイヤーを全く気にしない方もいれば、丸みのある耳垂に憧れてコンプレックスを感じる方もいます。また、古くからの言い伝えや人相学に興味がある方などは、吉凶に影響があるとして厚みのある丸い耳垂を求めて矯正することもあります。

ピクシーイヤーを先天的にお持ちの方もいれば、フェイスリフトの手術で、特にあごのラインやほうれい線のたるみを改善する際に切開される、こめかみ部分が影響をうけ、後天的にピクシーイヤーになってしまった方もいらっしゃいます。

伸びてしまった耳たぶを丸くするだけであれば、短時間の簡単な手術で改善が可能ですが、厚みを増すための真皮移植を同時に行う場合は、時間や費用、患者様の心身の負荷も大きくなると言えます。

木を見て森をみず

美容整形は、部分的に目につく箇所だけを無計画に変えてしまうことで、全体的なバランスが整わなくなり負のループにハマってしまうという罠が少なからずあります。

美容整形を検討中の方は、手術部位のケアだけでなく、他の部位が影響を受けることはないか、起こりうる全ての副作用の可能性を慎重に先生とお話しすることをお勧めします。