ソウル耳形成センターは、耳に何かしらの問題を抱えた患者様が最も多く訪れるセンターです。当センターでは、約30年にわたり3,000名以上の小耳症患者の耳を再建して参りました。 センター長であり、小耳症再建の世界三大巨頭と称されるDr.パク・チョルは、アメリカ形成外科学会にも数々の研究論文を発表しています。(興味がある方はグーグルで “chul park md plastic and reconstructive surgery”と検索してみてください)
典型的な耳垂型小耳症の場合、当センターで再建手術を受けるには、手術適齢期としている12歳に年齢が達していることが条件となります。12歳に満たない場合、手術後に満足できる結果が得られない可能性があるため早期の手術は推奨しておりません。
小耳症の手術は6か月間隔で3段階に分けて行われます。耳のフレームを作るために、材料として最も安全で耐久性があるとされている患者様本人の肋軟骨を利用します。他にMedporと呼ばれる人工骨を利用したより簡単な手術方法もあり、この方法を取り入れているクリニックもあるようですが、手術から5~10年が経つ頃に問題を起こす可能性があります。この人工骨による問題で当センターへ再手術に訪れる方も多数いらっしゃいます。
小耳症再建手術の第一段階は全身麻酔によって行われます。
胸部を切開して肋軟骨を採取し、反対側の耳が正常な場合は反対側の耳の形に合わせて耳のフレームを作成し皮膚の下に埋め込みます。手術時間はおおよそ6~7時間、手術後は10日間の入院が必要です。
第二段階も同じく全身麻酔によって行われます。この段階では一段階で埋め込んだ耳のフレームを立体的に起こす手術を行い、両耳が正面から見えるようにします。立体的に起こされた耳は筋膜という組織と皮膚移植によってカバーされます。二段階の手術時間はおおよそ4時間、手術後は一週間入院が必要です。
最終段階である第三段階は部分麻酔によって手術が行われます。
この段階では余った皮膚などを取り除き、本物の耳に近い見栄えに整えていきます。耳の穴がなくても、あるように見せることも可能です。(耳の穴を作る手術もありますが、この手術は問題点が多く、私たちはお勧めしていません。)三段階目の手術時間は2~3時間、当日入院し、翌日には退院できます。